先週末、フィジーの太平諸島フォーラムで外相会議が開催された。
安全保障を中心としたBiketawa Plusの合意がされたようである。
太平諸島フォーラムをひっぱる豪州のビショップ外相のスピーチが下記にある。
Australia in the Pacific
Speech, check against delivery
Suva, Fiji 12 August 2017
http://foreignminister.gov.au/speeches/Pages/2017/jb_sp_170812.aspx#.WY_sE-7nLOc.facebook
ここで気になるが、先々週トンガ沖で捕まった1.5トンのコカインだ。末端価格300億円。行き先はオーストラリアだった。
拿捕したのは仏軍である。
こんな麻薬密輸が堂々と行われているのが太平洋島嶼国の広大なEEZなのである。
先般の海洋議連と島嶼議連の勉強会では、ちょっと強い表現かな?と思いつつも
「太平洋の海は越境犯罪の巣窟です。」と強調した。
ビショップ外相も太平諸島の外相も反論しないであろう。
さらに、この安全保障重視の太平諸島フォーラム外相会議の成果として”Biketawa Plus”宣言がされらようだが、これをフィジーのイノケ外相が支持(提案?)するというニュースも出ている。
Ratu Inoke Proposes Biketawa Plus After Regional, Global Security Trends
旧知のイノケ外相には、日本の島嶼議連の動き(古屋圭司議員が会長)を細かく報告し、意見交換もしている。イノケ外相、北朝鮮のミサイル、ヒューマントラフィキングを懸念。
”Biketawa Plus” ー これは日本が支援せねば。
安倍総理のセキュリティダイアモンド構想にバッチリ合致している。
ここで重要なのは島の人々の、特に弱者(子供、女性、離島)安全保障を守る事を強調する事だ。それは1.5トンのコカインが豪州に密輸されるのを防ぐ事にもつながる。
議長を務めたサモアのナオミ副首相のプレスインタビュー。