やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラダイス・ペーパー公開される

先週は蔡総統の太平洋諸島訪問を追っていたが、今週は新たなタックスヘイブンの情報を公開したパラダイス・ペーパーかもしれない。

皆が知っていてしていること、でも知っている人は語らない。

あなたの年金もこれで運用されているかもしれない。

元祖は英国王室。

英国の3分の一の国土は未だ貴族が所有している。

戦後独立した旧英領の小島嶼国は女王様のタックスヘイブンのため、という側面がある。

島嶼国を研究する者は本来知っている事だが、知らない「有識者」を名乗る人たちが政府の専門委員会のメンバーになっている。

太平洋島嶼国と海洋保護(まやかしのブルーエコノミー)がパラダイス・ペーパー(タックスヘイブン)に関係している事が当方の関心でもある。

なんで世界中のセレブリティやビリオネラーが、しかも海洋の科学も法律も知らない彼らが、パラオの何の科学的根拠も法的正当性もない海洋保護区を支援するの?

答えはここにある。