やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

「ワーママ」兼「学ママ」が見た ニュージーランドの教育(3)育児か仕事かの質問は存在しない。

12月に予定しているニュージーランド学会での発表から。

「育児か仕事か?」この質問自体を否定したジャシンダ・アーダーン労働党党首。

37歳の女性首相が選ばれたのまさにこの時ではないか?と想像しています。

彼女がこれだけはっきりと答え、そのような質問自体を否定した事にニュージーランドの多くの女性陣、多分男性陣もエールを送ったでしょう。

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「首相が産休・育休を取ってもいいと思いますか」

「子どもを産むつもりかどうかなんて、このご時世に聞いていい質問じゃないわよ」

「子どもが欲しいかどうかは個人の選択であって、仕事や機会を与えられる前にあらかじめ決まっているようなものではないでしょう」

「男性に同じことを聞くんですか」

動画でも見れます。

それにもしても育児と仕事の両立はまさに綱渡りの連続。

2008年に私が立ち上げに関与したミクロネシア海上保安事業は、まさに娘と私の合同作業。

子供を家に置いてまで海外出張するからには、無駄な時間は一時とも過ごせない。

時には羽生次郎前笹川平和財団会長を筆頭に、国交省、海保から財団に出向しているおじさん、おにいさんのお尻を蹴飛ばしながら進めました。

国交省、海保から財団に出向しているおじさん、おにいさんのセクハラ、パワハラは思い出したくもない程酷いものでしたが。これも書いていきたいと思います。