やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

人種 ー 国際法学と生物学の溝?

フランス憲法から「人種」という言葉が削除されることいになることを周囲に話したら「ヒドイ!」という反応で面喰らっている。
それよりも現在勉強中の国際法だ。院生ですら「人種」という言葉自体が科学的根拠がないことを知らない。怖くて教授には聞けない。
何よりも、「人種」とういう言葉は戦後の国際法、宣言、条約の中に散りばめられている。「人種差別撤廃条約」なんてのもある。
 
 それでもウェブ検索すると生物学者はきちんと否定しているから安心だ。生物学と国際法学の溝を見たような気がした。(私の専門分野でなく全くの誤解かもしれません)
 
例えば進化生物学者・総合研究大学院大学教授の長谷川眞理子教授のコメントが参考になる。
ダーウィン進化論に生じる誤解」
 
この問題、植民政策や自決権、途上国問題にもつながるので忘れないで勉強だけはしておきたい。