やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

頭山満は女性が育てたー『頭山満伝』

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安倍政権の「インド太平洋戦略」を調べているうちに地政学者のカール・ハウスホーファーにぶつかった。ハウスホーファー後藤新平と会ってる。後藤新平といえば「大アジア主義」。その原点を探っていたら頭山満玄洋社、後藤の義父安場保和、横井小楠と繋がった。全く知らない世界である。暗闇を手探りで、という感じだ。

浦辺登『玄洋社とは何者か』(弦書房、2017年)をブログで簡単にメモしたら多くのアクセスがあった。みんな興味があるのかもしれない。井川聡『頭山満伝』は5センチ以上ある本だが、面白く読める。これもこのブログで紹介したい。

第1章「新しい旗印」は頭山満がどのように生まれたが書かれている。驚いたのが2人の女性が頭山を育てたのだ。招月望東尼。そして高場乱。九州女性おそるべし。

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この2人の女性の紹介を歴史教育ですれば良いのに。。

九州、福岡の歴史的地政学的位置が国際的な動きに敏感に動いた様子が描かれている。