やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ニューカレドニアは独立するか?

11月に住民投票が迫るニューカレドニア

独立の可能性は?と政府関係者から問い合わせがあったので少しサーチしてみた。

独立の可能性は低い、が多分自由連合の形を取るクック諸島やトケラウのような提携国家になるであろう。

まずは独立したら中国に依存するだけだよ、という記事が多いのに気づいた。英豪NZの記事が口を揃えている。フランス語はフォローできないが多分同じ口調であろう。

 

 

New Caledonia ‘could fall into Chinese hands’ if it votes for independence

https://www.theaustralian.com.au/national-affairs/foreign-affairs/new-caledonia-could-fall-into-chinese-hands-if-it-votes-for-independence/news-story/40ce8e1a215fffab7a0b638b33ebdd9f

 

そしてさらに興味深いのは独立派のリーダーが、

「フランスからの完璧な独立はバヌアツのように貧困を招く。」

と言っていることだ。すなわちクック諸島パラオのような提携国家を目指すということであろう。そうであればフランスの一部であり続けるわけだ。

Mr Neaoutyine says reports also keep pointing to the case of Vanuatu, suggesting that independence from France will result in poverty.

 

ここで重要なのは近々予定されているはずのマクロン大統領と安倍総理の海洋対話。まさにニューカレドニア仏領ポリネシアの問題である。重要なのは現地の雇用だ。特に若者の!