やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

違法操業の漁船対応で日米初連携 太平洋島しょ国と今月共同研修

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018111001002296.html

 

また大きな達成が、10年越しの達成が得られた。

2008年に私が立ち上げたミクロネシア海上保安事業。国交省元審議官の羽生次郎元笹川平和財団会長に、「これは日米同盟を推進する事業なんです。」とパラオのホテルのレストランで塩胡椒の瓶を日米に例えながら、太平洋、ミクロネシアを巡る日米同盟について講義した事を思い出す。

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東大経済学部出身で、学生運動に熱中していた羽生さんはキョトンとして聞いていた。きっと太平洋を巡る安全保障とか日米同盟とか勉強してないのだ。数年後羽生さんご自身は日米豪の連携が重要だというのはわかったハズだが、財団の理事や幹部が理解できなかったのであろう。なかなか日米豪の協力は進まなかった。

しかし日本政府は即座に理解できた。エライ!

今回の共同研修、本当は豪州も入ると良いと思うが、まずが日米の協力が肝心だ。大きな一歩である。

主催がJICAのようだが、違法操業取締となれば水産庁も出て来るであろう。

米国に、水産庁は、そして水産庁の取締船こそ米国の指導でできたものである事を教えてあげた方が良い。私も米軍、沿岸警備隊、国務省等々関係者に説明しているが、

「え、日本には水産庁があるの?」ってそのレベルなのだ。

 

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