太平洋を訪問される英国王室の動きは追っていたが、イギリスでのインド太平洋構想、海洋安全保障の動きはここ数日、初めて追っている。まさに激戦の真っ最中に訪れてしまったようだ。
まずは42歳の若手Gavin Williamson防衛大臣のRUSI(英国王立防衛安全保障研究所)でのスピーチが中国を刺激し、中国との貿易を重視する英国内のグループから袋叩きに合っている。
RUSIでのスピーチではクイーン・エリザベス級航空母艦を南シナ海に派遣し、英国のインド太平洋でのプレゼンスを高めよという内容だ。同時に英国政府がファーウェイ支持の決定をした。Williamson防衛大臣の立場を支持するDr John hemmings のTWを追っていたら反応があった。私が深田萌絵さんのMI6情報を確認したからだ。
「MI6がファーウェイと恊働しているって本当ですか?」
するとフォローされてダイレクトメッセージをいただいた。
「インターネット上でやり取りする内容ではない。」
「インターネット上に出ている内容ですよ。私は強いBritaniaがインド太平洋に必要だという立場です。」
Dr John hemmings、なんと日本で英語教師をしていた背景がある。
出版されたばかりの下記の報告書を拝読した。南シナ海を巡る中国の国際法違反に英国は立ち向かうべきで、さまざまな具体的行動も提案されている。
THE SOUTH CHINA SEA: WHY IT MATTERS TO “GLOBAL BRITAIN”
By Dr John Hemmings and James Rogers
この報告書の中で興味深い引用資料があった。今私が2つ目の博論で挑戦している国連海洋法条約に関する世界だ。
中国の海洋法条約ジレンマ。中国とUNCLOSの不都合な歴史。
これで中国の動きが全て説明できる。2016年の記事。執筆者は米国在住の研究者Dr Zheng Wang
このジレンマを解決するために中国は小国に手を出すのだ。広大なEEZを持っている小島嶼国に。
次回のブログに続く。