やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

中共フロント組織が操るグレタと気候変動、子どもの権利条約(追記あり)

 国連の気候変動会議で涙の訴えをしたスウェーデンの16歳の少女。一体誰が彼女の参加をアレンジしたのか?

 ユニセフのウェブに書いてあった。

 この会議に呼ばれたのはグレタだけでなく、世界から16名の子供が参加したのだ。太平洋からはパラオ、マーシャル諸島が参加している。彼らを手配したのがHausfeld LLPという法律事務所とEarthjusticeというサンフランシスコの環境NGOだ。

 "They are represented by global law firm Hausfeld LLP and Earthjustice."

 Earthjustice - 聞き覚えがある。以前ブログに書いていた。サイパンの海兵隊移転を反対する環境団体で中共のフロントである。

yashinominews.hatenablog.com

Bombshell: Environmental activism groups operating in the USA may actually be front groups run by communist China 10/08/2018

ecology.news

 

 <国際法条約との関係>

 一体どのような正当性を持って子供たちは参加したのか?

 これもユニセフのウェブに書いてある。なんと「子どもの権利条約」という国際法条約である。これを根拠にユニセフは今回のイベントを支援した。しかし用心深く同じウェブサイトには自分たちは子供達の非難声明を支持する立場でなく中立である、と書いている。(なんと白々しいのか!)ある意味、グレタたちの活動を日本国民が知らない間に支援させられていたのだ!

 私は子どもの権利条約のことを一切知らないが、これが気候変動に応用されるのであればあらゆる国際的議論に子供の権利が持ち出される可能性があるであろう。

 もっと恐ろしい事実!子供達の非難声明を書いたのは上記の2つの組織 ー Hausfeld LLP and Earthjusticeなのである。

16 Young People File UN Human Rights Complaint On Climate Change | Hausfeld

"The complaint was prepared and filed on behalf of the petitioners by the international law firm Hausfeld LLP and the nonprofit environmental public interest law organization Earthjustice. "

 

(追記)

グレタの件で誤解が多い。

1.グレタは国連総会に出席したのではなく、国連総会に合わせて開催された「気候行動サミット」に参加したのである。

2.その参加を支援したのはユニセフで、その根拠は子どもの権利条約とその第3議定書、とユニセフ自らそのウェブに書いている。

16 children, including Greta Thunberg, file landmark complaint to the United Nations Committee on the Rights of the Child

 

3. それでは誰がグレタ始め16人の子供達の参加をアレンジしたのか? Hausfeld LLP and Earthjustice とこれも上記のユニセフのウェブに書いてある。

4. そしてHausfeld LLPのサイトには明確に子供達の非難声明は子供達に代わってHausfeld LLP and Earthjusticeが準備した、と書かれている。
The complaint was prepared and filed on behalf of the petitioners by the international law firm Hausfeld LLP and the nonprofit environmental public interest law organization Earthjustice.

 

よって私が書いたことは憶測ではなく、全て当事者が自ら明記している事実なのである。ちょっと信じられないような話だが国際社会ではこんな一見いい加減なことが至る所で行われている。