池島大策教授の博士論文である。
前回のインド太平洋研究会、オフラインセミナーで南極における中国の進出について触れたが、その背景を抑えておきたいと思った。
中国がクレイマントでもないのに、なぜ我が物顔であれほど急速に大規模に南極に進出できるのか?南極条約にはなんと書いてあるのか?
飛ばし読みで正確に理解していない可能性があるのですが。。
現在の南極条約では学術的調査は可能になっているが鉱物探査開発はだめ。しかし、鉱物探査開発と科学的・学術的調査の違いがグレイなのだ。
南極の様々な動きはニュージーランドの学者さんあたりがフォローしていると思う。
そしてこの本の第4部が、南極は国家管轄権外として「人類の共同財産」「グローバル・コモンズ」などの概念で議論されていることが取り上げられている。これはまさにBBNJというEEZの外の公海の管理に関して今まさに国連で話し合われていることと関係してくる。そこには開発能力のある先進国とそうではない途上国の格差の問題も取り上げられている。もちろん「環境保護」という概念も、だ。
この論文はじっくり読み直したい。(ってじっくり読み直したい本が山ほどあって忘れているこの現状!)
南極条約体制と国際法
領土、資源、環境をめぐる利害の調整
領土、資源、環境をめぐる利害の調整
第1部 南極条約成立までの歴史と法的状況
第1章 南極条約成立以前の状況
第2章 南極条約の成立
第2部 南極条約の基本原則とその機構
第1章 南極条約の基本原則
第2章 領土権又は紛争の「凍結」の原則
第3章 南極の「平和的利用」の原則
第4章 科学的調査の自由と国際協力の原則
第5章 南極条約の機構的側面
第3部 南極条約体制の発展
第1章 序
第2章 南極の動物相及び植物相の保存のための合意された措置
第3章 南極あざらしの保存に関する条約
第4章 南極の海洋生物資源の保存に関する条約
第5章 南極鉱物資源レジームについて
第6章 南極条約体制と環境保護
第4部 南極条約体制の当面する課題
第1章 南極とそのさらなる国際化
第2章 南極条約体制の第三者に対する効力
付録 南極関連条約集
第1章 南極条約成立以前の状況
第2章 南極条約の成立
第2部 南極条約の基本原則とその機構
第1章 南極条約の基本原則
第2章 領土権又は紛争の「凍結」の原則
第3章 南極の「平和的利用」の原則
第4章 科学的調査の自由と国際協力の原則
第5章 南極条約の機構的側面
第3部 南極条約体制の発展
第1章 序
第2章 南極の動物相及び植物相の保存のための合意された措置
第3章 南極あざらしの保存に関する条約
第4章 南極の海洋生物資源の保存に関する条約
第5章 南極鉱物資源レジームについて
第6章 南極条約体制と環境保護
第4部 南極条約体制の当面する課題
第1章 南極とそのさらなる国際化
第2章 南極条約体制の第三者に対する効力
付録 南極関連条約集