やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

中共の手に落ちた瀕死のキリバス共和国(随時情報を追記)

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キリバスの事はフォローしていなかった。

あまりにも海洋保護のフェイクな活動にまみれていたからだ。

先日総選挙があり、台湾を切った現政権が過半数に満たなかった。多くの新人が当選し、なんと、70歳になられた初代大統領タバイ氏も再出馬。

タバイ氏が出て来なければならなかったキリバスは真っ赤に染まって瀕死状態なのだ。少し情報を追っていきたい。FBにも書いているが、このブログにまずは情報をぶちこんで行く。

だんだん様子が見えて来るだろうし、来年の島サミットへ向けた方向も見えてくるであろう。繰り返すが、悲しいかな外務省はお花畑であまりにも無知なのだ。

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島サミットの提言に関係することなのでインド太平洋研究会のFBGに、キリバスの件、あげています。

リンクした動画の8:20 当たりからキリバスです。

元米軍インテリジェンスのファネル大佐も出て来ます。

今回のキリバス総選挙のどんでん返しのきっかけに、この番組は一役買ったでしょう。

キリバスを訪ねた豪州記者はホテルに監禁されました。

興味深いの彼らを今回当選したタバイ初代大統領と野党党首が訪ねている事です。動画の11:35辺り。中国を承認してから報道の自由がなくなった、と訴えています。

この映像を以前見た時、引退したと聞いていたタバイ氏の白髪の姿が脳裏に焼きついていました。既に70歳。かれが再び政治の舞台に出てこなければならないほど、キリバスは崖っぷち、という事なのです。

日本は何をしてたんだ!お花畑の外務省!島の人々はどうでもよくて海洋保護しか頭にない国交省利権!

彼らの責任は重いぞ!

A special 60 Minutes investigation revealing China's soft invasion of Australia’s island neighbours. Subscribe here: http://9Soci.al/chmP50wA97J Full Episode...
 

www.youtube.com

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台湾断交をしたキリバス。総選挙で親中の前政権が過半数を割った。14名の新しい議員と4名の女性議員が誕生。総数44議席。個人的に初代大統領タバイ氏が当選議員に入っているのが気になる。いっしょにUSPNetを日本のODAにした方である。

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少しキリバスの政情を追ってみます。

知り合いのイレミア・タバイ初代大統領が当選していたので、一気に関心をもったキリバスの総選挙。
これは以前の記事だが、男性111名女性7名が立候補。44議席を狙ったのだ。改革を期待する声が大きかったのか?

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1980年のフォーラムで行われたキリバス、タバイ大統領のスピーチだ。冷戦最中のあの頃は核の問題が大きかったのだ。

"In this day and age, when there is so much to unsettle us all – dumping of nuclear waste, nuclear testing, rockets falling amongst us – one small voice may achieve very little, whereas the concerted reactions of the Forum members to such things can prove a powerful lobby indeed, and a voice that must be heard not only in the region, but in the world."

www.forumsec.org