やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

エイプリル・スキリング? クリップス? 楽園の闇

この件はこの数日で突然わかってきた話なのです。

関係者だけに、と思いましたが、このブログは多くの水産関係者も読んでくださっており、応援いただいているので表で書くことにしました。

 

2014年、ミクロネシア連邦の法務大臣が次々と日本のカツオ漁船を拿捕し、証拠も見せずに示談金数億円を掠め取るという行為をしていました。さらに、閣僚の汚職を捏造し、運輸省のship registryの要職を当時のモリ大統領の親戚に譲った話も、噂で流れてきました。しばらくしてミクロネシア連邦のship registryが違法な活動に関与しているニュースが流れており、これか、と思った記憶があります。

2008年私が立ち上げたミクロネシア海上保安事業は、国交省、海上保安庁の職員が入ってきて、造船利権と天下り利権に。当時笹川平和財団会長だった羽生次郎氏は水産の事をなにも知らずのこの日本のカツオ漁船を次々と拿捕し高額な示談金を手にいれた法務大臣を高く評価し、日本に招聘していました。辛抱強い私も元国交相審議官で会長というポジションの羽生次郎に「何をやっているんですか!」と叱り、必死で説明し止めましたが聞く耳持たず。日本財団の海洋に関する知識はこのレベルなのです。

この法務大臣は米国人で現地人と結婚し、エイプリル・スキリングと言う名前でした。閣僚たちとの関係も噂され、その場所が日本財団が供与した監視艇Unityである、とこれも噂ですが、複数の方から伺い、非常に印象に残っています。しかしやり過ぎた法執行で職を終われ、ご主人も去ったと。

それからエイプリル・スキリングの存在も忘れていましたが、数日前、パラオ検察官エイプリル・クリップスが同一人物であるとある閣僚から指摘されました。色々調べましたがそうでした。奇妙な事にミクロネシア連邦の法務大臣までつとめておきながら、その経歴を表に出していません。なぜでしょう?

 

パラオ検察官エイプリル・クリップスは現在中国犯罪者を次々と検挙。政府要人の汚職まで手を伸ばしています。私には同じ人物とは思えないし、思いたくない気持ちしか今ありません。