笹川平和財団の羽生元会長からパラオの大統領選をフォローするように指示があった時は、「ああ、結局島の事を何もわかっていない。」とがっくりした。
選挙監視ならいいんですが、島の選挙戦のフォローは本来ならば距離を置くべき作業だ。
しかし、考えようによっては大統領選のフォローなど業務指示が無ければできるものではない。気を取り直して、実施した。
パラオの闇の奥をこれでもか、というほど見てしまった。次号の月刊正論にパラオの事を書かせていただいたが、この経験が役に立っている。
4選を果たしたレメンゲザウ大統領の回りは黒い噂ばかりが、今でも続いている。彼を支えた主要閣僚は去り、古手の官僚も去った。パラオ海洋保護区の責任者サクマ氏も辞任した。彼は若いのに当初から黒い噂ばかりで、気の毒な位だった。
レメンゲサウ大統領は知り合いだ。彼がいたからミクロネシア海上保安事業が立ち上がった側面がある。しかしその方向は海洋法を無視し、お金即ち信託基金を目的とした海洋環境保護に進んでいる。
下記はパラオリークスで、出回っている資料である。
米国の環境NGOピュートラストのアレンジで、Ernesto Bertarelliがパラオに滞在するからVIP扱いせよとの大統領から法務大臣への指示である。Ernesto Bertarelliはウィキによるとイタリアのお薬屋さんのビリオネラー。総資産は約1兆円。ポール・アレンの半分。
Ernesto Bertarelliが既にピューを通して寄付しているらしいお金はどこにあるの?
大統領のポケットだよ。
で、いくらなの?
会計報告書がないんだよ。だからサクマは辞めた。
寄付するとVIP待遇なの?
いったいピューがどんな支援をしてくれたの?
あれはセルフサーヴィング組織だよ。..
というような議論がされている。.
そんな会話がクローズドのサイトで展開されているのだ。(ここには編集して書きました)