やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

『私のコリア報道』下川正晴 著 ーFBの出会い

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私が江崎道朗さんと出会ったのはFacebookなのだ。たかがFB,されどFBである、

2017年台湾に半年招聘される予定があって、台湾情報を探していた時に下川さんのFBを紹介してもらったのだ。日々の細かな生活の様子が綴られており、まさに欲しかった情報である。

下川さんがリタイヤしたジャーナリストという情報しかないままフォローさせていいただいていた。

台湾、重光、海洋、そこら辺のキーワードが共通関心事項のようで情報交換をさせていただいている。拙著『インド太平洋開拓史』も読んでいただいた。インド太平洋研究会にもご参加いただいた。

下川氏の本を読みたいと思っていたが韓国は苦手だな、と思いつつ手が出ないでいた。苦手な理由はわかっている。韓国人の友人が電話で1時間に渡り日本の悪口を言い続けたのだ。だめだと思った。

昨日『私のコリア報道』(2016、晩聲社)一気に読みました。下川さんの人生のかなりの部分がわかる。それにしても奥様が偉い。本の中で何度も下川さんが感謝している。

過激な活動家だった学生時代がなければ慰安婦問題の筋悪の背景を一瞬に感じ取る事はなかったのであろう。下川さんが吉田証言や慰安婦問題に関係した話は初めて知った。もっと書けばよかった、とも書かれている。

巻末の資料にいくつか記事が掲載されている。

2度、心筋梗塞で倒れ、心臓が止まり、自転車で移動されている。大学教授になられた背景も知った。私は退職後の仕事と勝手に想像していた。そして学生たちとのやりとりも勉強になった。今度330人の高校生を対象にパラオと沖縄の授業をするのだが、方法に悩んでいたところなのでヒントをもらえた気がする。

今下川さんは韓国から少し距離をおき台湾のことを書かれているのだと思います。