やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

日米同盟、パラオで動く!(動かしました)

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USS Jackson (LCS 6)、JS Kaga (DDH-184)、JS Murasame (DD-101)、JS Shiranui (DD-120)(U.S. Marine Corps photo by Cpl. Atticus Martinez)

 

海上自衛隊(JMSDF)の艦船がIndo-Pacific Deployment2021として9月1−4日パラオを訪れたが、あれだけドヒャーと入っている米軍との共同演習がないとは何事か!と心中穏やかではいられなかった。しかし海上自衛隊が情報をだしていないだけで、米海軍からは出ている事を昨晩発見。

U.S, Japanese Navies Exercise in Palau

 

 

今から13年前の2008年。本当に命がけで、嫉妬深いおばさん・おじさんのハラスメントに遭いながら、一人で、ミクロネシア3カ国の大統領を、すなわちミクロネシア大統領サミットを動かして地域の海洋安全保障事業を立ち上げ、13年見守ってきた甲斐があった。

この事業を立ち上げる際、日米同盟を動かす事になる、動かさなければ、という思いで、渡辺昭夫先生が書かれた樋口レポートを思想的拠り所にして進めてきたのである。渡辺先生には「私が樋口レポートのリベンジやります!」と宣言した。(詳細は後日書きたい)

これを何もしらない、何も関与していない慶應大学の中山教授から当の私に対し、微塵も関与していない菊池勉教授がやったと言われた時こそ傷ついた事はないから繰り返し書いておきたい。

旧独領であり日英同盟下で日本領となったミクロネシア地域は戦争を経て米国の信託統治領となり、自由連合協定が締結され、独立国となったが、安全保障は米国の管理下にある。昨年エスパー国防相が、アメリカ合衆国ケネス・ブレースウェイト海軍長官がパラオを訪ねた理由である。 アフガン撤退の動きを加速させた理由でも、ある。

 

以下、米軍(ではなくて、軍事ニュース)の情報を機械訳しておく。

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日米の海軍がパラオで演習

By BENJAMIN FELTON in オーストラリア, デイリーニュース, 日本, NAVAL, ニュース, SURFACE COMBATANT, USA 
2021年9月8日


アメリカ海軍(USN)と日本の海上自衛隊(JMSDF)の艦船が、9月2日にパラオで演習を行いました。参加したのは、USS Jackson (LCS 6)、JS Kaga (DDH-184)、JS Murasame (DD-101)、JS Shiranui (DD-120)の各艦船です。

前日の9月1日には、「インド太平洋方面派遣訓練2021」(IPD21)の一環として同地域に派遣されている日本の艦船が、パラオの海洋法執行部と演習を行いました。

パラオの海洋法執行部と比較すると、米国と日本の船は驚くほど能力が向上しています。

パラオでは現在、オーストラリアから提供されたガーディアンクラスのPSS President Remeliik IIと、日本から提供されたPSS Kedamの2隻の巡視船しか運用していません。この2隻が1日に海上自衛隊と共同で演習を行った様子が公開されています。


9月1日、海上自衛隊とパラオの海洋法執行部(DMLE)との相互理解と友好関係を深めるため、IPD21部隊はPSSケダムおよびPSSレメリックIIとともにパラオ近海で親善訓練を実施しました。(海上自衛隊写真)

パラオは、日米両国にとって最も緊密なパートナーであり、台湾にとっても重要な太平洋の同盟国の一つです。パラオは米国の信託統治領であったが、1994年に独立した後、米国と自由連合協定を結んだ。

これにより、米国はパラオの防衛に責任を持ち、パラオに軍隊を駐留させることができるようになりました。昨年、パラオのトミー・レメンゲサウ・ジュニア前大統領は、米国に恒久的な軍事基地の設置を要請しました。

また、今年初めには、後任のスランゲル・ウィップス・ジュニア大統領がワシントンDCを訪問し、国防長官、国務長官とハイレベルな二国間会談を行い、米国は幅広い地域政策におけるパラオの重要性を再確認しました。


パラオ(2021年9月2日)独立型沿岸戦闘艦USSジャクソン(LCS 6)がパラオに入港しました。ジャクソンは第7駆逐隊に所属しており、パートナーとの相互運用性を高め、自由で開かれたインド太平洋地域を支援する即応部隊として、米国第7艦隊の作戦地域にローテーション展開している。(米海軍 Photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Kelsey S. Culbertson)

パラオとアメリカの協力関係は多方面にわたっています。パラオの排他的経済水域(EEZ)内での違法・無報告・無規制(IUU)漁業に対抗するための低レベルの海上法執行活動から、高レベルのデモンストレーションまで、多岐にわたっています。また、遠征基地の運用や、海上自衛隊とアメリカ海軍という世界最大級の2つの海軍を受け入れることで、能力を発揮することもできます。

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