タイ王立海軍が支援するHopeful Children
日本政府が主催する「東南アジア青年の船」の事後活動国際組織SSEAYP Internationalというのがある。私は大橋玲子さんとの出逢いがきっかけでこの組織が創立した翌年1988年から関わることとなった。1995年から1999年まで事務局長をやらせていただき、ちょうど憲章修正やロゴ作りといった実務作業が必要な時期で、この頃共に活動したアセアンの友人達は一生の宝である。
今年5月、久々にこの友人達に再会することができた。
この中にタイのビジットさんがいた。
昔、ビジットさんとは本当にいろいろな話しをした。久しぶりの会話はつきる事がない。ソムチャイは、チャイワットはどうしている?タイ社会の重要なポジションにある彼らの人生は相変わらず波瀾万丈のようだ。
この「東南アジア青年の船」は日本が高度成長時代にアジアに経済進出する中で、アセアンの反日感情が高まった頃に立ち上げられた事業である。確か田中首相か福田首相がアセアン訪問時にトマトか卵を投げつけられた事件がきっかけだったと記憶する。
ビジットさんは当時新聞記者で反日記事を書いていたそうだ。そしてこの事業に参加し、日本との交流を通じ彼は今は親日派となった。
その彼がこの事業の構想を参考にして、タイ国内で青少年の船事業を運営したり、国内の孤児達の支援活動を行ってきた。
ビジットさんには10年ぶり位でお会いしたのだが、彼の事業はますます発展し、自分でFund for Friends Thailand http://www.fffthai.org/という財団まで作っていた!
ビジットさんの財団が支援する事業の一つが”For Hopeful Children Project”だ。年に1回Rayon州のビーチに孤児や障害の子供達を招きキャンプを行っている。ユニークなのがタイ王立海軍の支援を受けてこの事業を展開している事だ。
たまたまビジットさんの知り合いの親戚が海軍の偉い方でトントン拍子に話しが進んだ結果らしい。タイらしい話しではあるが、同時に軍隊の在り方について考えさせられた。
今ではこのキャンプの運営ボランティアとして日本を始め世界から参加希望があるという。
活動の様子が下記のYou Tubeと写真集で見られる。
http://www.fffthai.org/fhcp.htm