『アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか』菅原 出 (著) 出版社: 草思社
第一次大戦で大敗し、過酷な条件を押し付けられたドイツを支えたのは米国である。
ダレスが、ケネディの父がナチスを、ヒトラーを必要とし、支えてきた驚愕の事実が書かれている。
ビスマルクによって統一を成し遂げたドイツ。ヨーロッパに巨大な国家が突如誕生した。
そして、米国の最大の移民はこのドイツからだ。
米ー独の経済的、政治的結びつきは旧独領ミクロネシアの島々を見る時も重要だ。
『政治が悪いから世の中おもしおい』小室 直樹 (著) 出版社: 天山出版 (1990/02)
しばらく本棚に飾ってあった文庫本。
まさかここにもヒトラーの事が書かれているとは知らなかった。
5章の内、3章4章がヒトラーに割かれている。
そしてナチス陸軍。この本質はプロイセン陸軍である、との件は初めて知る事で驚いている。
過去の栄光と実力においてずば抜けていたプロイセン陸軍。
プロイセン陸軍はフォーヘンツォルレルン王家の陸軍であり、フリードリヒ大王以来の伝統を保持し、これを誇りにしている、という。
ナチスとは水と油ほど違うこのプロイセン陸軍はヒトラーにとって取り扱いにくい代物だった。
これを手なずけたのがヒトラーである。
第二次世界大戦後プロイセン陸軍の遺産は米国に引き継がれていったのであろう。
今のドイツ軍ってどうなんだろう?