やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

国際海洋法裁判所にも提訴していた豪NZ

備忘録です。

国際司法裁判所(1946est.)の他に国際海洋法裁判所(1996est.)というのもある。

しかも1999年には豪州ニュージーランドがここにも日本を提訴していた。

海洋の世界は知れば知るほど、奥も巾も広がって行く。

下記外務省ウェッブから。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaiyo/itlos.html

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みなみまぐろ事件(1999年)

 「みなみまぐろの保存のための条約」により設置された「みなみまぐろ保存委員会」において調査漁獲計画の導入に合意が得られない状況で我が国が調査漁獲を実施したことにつき,豪州及びニュージーランド国連海洋法条約第64条等に違反するとして,1999年8月,国連海洋法条約に基づく仲裁手続を開始するとともに,調査漁獲の即時中止等の暫定措置を国際海洋法裁判所に要請した。国際海洋法裁判所は,当事国は合意がなされるか又は国別割当て量の範囲内でない限り調査漁獲を慎むべき等の暫定措置命令を下した。(ただし,その後の2000年8月,仲裁裁判所は,「みなみまぐろの保存のための条約」は国連海洋法条約に規定する紛争解決手続の可能性を排除しているため,国連海洋法条約に基づき設置された仲裁裁判所は本件紛争の本案を審理する管轄権を有さないこと及び国際海洋法裁判所が発出した暫定措置命令を無効とする旨の判断を下した。)

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