やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ジョンストン国防大臣更迭(2月前の話ですが)

ジョンストン国防大臣が昨年12月に更迭されていた事を昨日始めて知った。

豪首相、内閣改造を発表 国防相を更迭

2014/12/21 日本経済新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H4K_R21C14A2FF8000/

国営企業ASCには「カヌーすら造れない」と発言し、国内での建造を主張する産業界などから批判を浴びていた。”

ロイターのニュースには詳しい発言内容がある。

「わたしは、ASCが我が国の納税者にどのような物を作ってみせるか心配している。かれら(ASC)にカヌー作りを安心して任せられない。それが不思議と思う人もいるかもしれない。しかしこれは、国家の安全保障にかかわる専門的なプログラムだ。われわれが助言を受けるのは、職探しをしている人からでなく軍の参謀だ」

これを読むと、国防大臣の認識というより軍参謀の声のようだ。

当ブログでも、豪州は車も作れない、船も造れないし動かせない。折り紙が折れない、と散々に言ってきたが、豪州人自身も同様に認識している。

ただ矢内原先生と同様、「バカにバカ」と言ってはいけないのだ。どんな恨みを買うか事になるか。

これに加え、今月のアボット首相の解任案。否決されたとはいえ、潜水艦の日本からの購入の件はさらに遠のき、秋元大使までコメントを出している。

「日豪で潜水艦の密約はない」秋元大使が断言

2015/02/19(木曜日)

http://news.nna.jp/free/news/20150219aud003A.html

豪州では日本研究者なる人々が日本からの潜水艦購入が遠のくと「安倍政権にとってバッドニュース」とかわけのわからない事を言っている。

日本は豪州に世界的レベルの潜水艦を売りたいなんて思ってないのではないだろうか?

豪州海軍、情報筒抜けです。情報管理できていません。

(ドローンデモで失態を演じたビリオネラーにどんどん情報を流し、日本財団の供与する監視艇事業を中止させようとまでした。本件豪州海軍とビリオネラーに抗議し詫びは入れてもらったが。)

豪州、何か勘違いしていないだろうか?(いつもの事だが)