やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

博士論文が承認されました!

 

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卒業式で着るローブはこんなのらしい。

 

 

2008年から始めた博士論文。

仕事をしながらのパートタイムで継続し、昨年末にようやく完成し提出した。

あれから9ヶ月。一昨日審査員3名から承認のレポートを受け取った。

もうこれで博士確実なのだそうだ。

 

昨年末に提出した後、超えなければならない山がいくつかあった。

指導教官が急にいなくなったのである。

新しい指導教官は英語のミスを多々見つけhisoryの前は a じゃなくて an よ、とか、引用文が長いから短くして自分の言葉に書き換えなさい、とか。内容ではなく主に英語標記の修正の指示が。。

日本語の修正であればすぐできるだろうが、英語の校正は地獄の日々。投げ出したくなる気持ちを抑えて、地道な作業を終え再提出した。

 

匿名の3名の審査員が、大学内、大学外、海外から選ばれ、数ヶ月かけて内容を審査。これは英国式で、米国式は審査員が全員大学内から選ばれる。

公正さから見れば英国式の方が上、との見解もある。

しかし時間がかかる。結果を待つ数ヶ月も精神的に大きなプレッシャーを感じた。

 

一昨日、博士論文として十分な内容であり承認する。加えて、ここが良い、悪いと書かれたレポートを受け取った。

大学内では、指導教官ではなく独立したcovenorが最終判断をするのだそうだ。

 

論文のタイトルは

"Possibility of Telecommunication Universal Service in the Pacific Islands; Case studies of Vanuatu, PEACESAT and USPNet"

 

 

来年の春には晴れて「早川博士」が誕生するはずです。

乞うご期待!