やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ハリウッドの赤狩りとレーガン。そして海洋安全保障

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友人がアレンジしなかったら絶対に行かなかったであろう。

ロスにあるロナルド・レーガン博物館。

 

カリフォルニア州知事を務めたレーガンは、40代大統領となり冷戦を終結させた重要な人物であった事を博物館を訪ねて思い出した。

彼の父親がアイリッシュのアル中であった事は始めて知った。英国に搾取されたアイルランドの歴史を知らずに現在の米豪は語れない。

 

博物館にはレーガンのハリウッド時代の展示も多くあった。レーガンが出演する多くの映画音楽を手がけたのが友人の父親Stanley Wilson氏だ。

レーガンが政治家を目指した背景には、俳優労働協会の会長になった経験が大きい。レーガンはFBIの極秘インフォーマントとしてハリウッドのコミュニストリストを作成し、マッカーシーの赤狩りに加担する。

この情報は最初公に書けないと思っていたがwikiにもあって知る人は知る事実のようである。

Hollywood blacklistという。

 

このリストの中には無実の人も多くいたようだが、コミュニストも勿論入っていた、らしい。このリストのせいで仕事を失い路頭に迷った人も。そして文化芸能分野への政治介入に対する対抗文化が形成された。これがハリウッドの共和党嫌いと、民主党とハリウッドのビッグタイムの背景の一つ、とのこと。

 

即ち、ケリー国務長官がハリウッドのデカプリを担ぎだして海洋安全保障(広義)のプロパガンダに利用する背景である。デカプリオに「鮫さんやクジラさんがかわいそう」と言われたら無知な市民は騙されてしまう。偉大なコミュニケーターとして評価されたレーガン自身も俳優としての才能をそのまま政治活動に生かしていた。ハリウッドと政治を結びつけたのはレーガンだったのではないか?

 

現在のハリウッドのセレブ達は高額収入の節税と投資対象として環境保護の美名の下に信託基金運営をすれば、イメージアップにもなり、一石二鳥。PEWなどのプロパガンダ環境NGOにとっても宣伝活動になり収入につながる。

 

友人曰く、ハリウッドにはマフィア(過去にイタリアマフィア、今はロシアや中国マフィアが活躍)も悪徳法律家もワンサといるのだそうだ。

やはりロサンジェルスは無法地帯である。

 

(ロサンジェルス紀行。真っ新な頭で訪ね現地で得た情報にwiki等から情報を補足して書いています。しっかり調べたわけではありませんので誤解が多いと思います。)