やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

『提携国家の研究ー国連による非植民地化の一つの試み』五十嵐正博著(1)

同志社大学坂元茂樹教授にはまだ入試面接を含めて3回しかお会いしていないのだが、毎回貴重な情報をいただけて感謝しています。

最初にお会いした時に「自由連合」につて当方が話した際に「それはもう研究がされていて本が出てます。」とご教示いただいたのが五十嵐正博著『提携国家の研究ー国連による非植民地化の一つの試み』(1995年、風行社)である。

この本は1993年に豪州のモナシュ大学で、多分10年近くをかけて五十嵐氏が書かれた英文の博士論文”Associated Statehood in International Law"がオリジナルのようである。英文の方は2001年の出版されている。

戦後の非植民地の動きの中で、植民地は3つの道が示された。統合か、完全独立か、自由連合か?現在世界には太平洋にある5つの国地域(ミクロネシア3カ国とクック諸島、ニウエ)だけがこも自由連合の立場にある。自由連合、Free Associationで検索してもなかなか良い論文に巡りあえないでいた。

同書は、クック諸島西インド諸島ミクロネシアの3つの詳細なケーススタディと提携国家、自由連合下の国地域の対外的機能、即ち国際条約、国際機構との関係、が詳細に書かれている。

全部はまとめられない。2回読ませていただいて、強く印象に残った箇所を数回に分けてメモしておきたい。