やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

外務省の証拠隠滅工作か?(追記あり)

実は来月政治家の方達に太平洋の海洋問題をお話する機会をいただき、パラオのシーシェパードリーガルを外務省が放置していた事をきちんと指摘しようと、資料をまめようとしたところ、在パラオ日本大使館のウェッブからその記述が消えていた!

 

パラオのシーシェパード、日本大使館の対応に疑問

yashinominews.hatenablog.com

 

今頃証拠隠滅したって半年も放っておいたんだから逆効果である。

外務省、水産庁、私たちはオールジャパンで学び、対応作を練る必要がある!

 

1.外務省、水産庁は、パラオのSSに関しては過去の失態があるので、絶対大統領府に乗り込まない事。高野豆腐にだしが染み込むようにジワーと圧力をかけましょう。私も既に各方面から情報提供しています。例の豪州のベルギン博士のペーパーはお薦めです。

yashinominews.hatenablog.com

 

2.シーシェパードがPEWが何者か、大洋州課の職員はよく勉強する事。水産庁や内閣海洋総合本部との情報交換を心がけること。このブログも参考にして下さい。

 

3.このような結果になったのはパラオの海洋政策への支援が行き渡っていないからである。小島嶼国は支援してくれるのであれば悪魔とも手を組むのだ。これは議員の方達にも訴えたい。途上国、特に海洋管理しきれない島嶼国の法律の部分の支援を日本は早急に、できれば次回の太平洋島サミットへむけ検討していただきたい。(そうしないとシーシェパードリーガルが入り込む)

 

<追記>

外務省が証拠隠滅する前のウェッブを記録されていた方から連絡をいただいた。

http://katabire.blog64.fc2.com/

 

シーシェパードリーガルは、シーシェパードと関連性がありません、という記述が削除されたのは3月22日でまさに当方が指摘した同じ日である。流石にまずいと判断されたのか。しかし、それより重要なのは放っておいた半年間でどのような進捗があり今後どのような対応をするか、オールジャパンで検討すべきでは。

 

私も2011年パラオのシーシェパード対策を担当しなれけば、シーシェパードがどんな組織が認識できず、パラオ日本大使館のような迂闊な対応をしていたかもしれない。

 

ここは足を引っ張り合わず協力しましょう。