やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

超党派「国際法に基づくアジアの海洋の安全のために議員連盟 (国際海洋議連)」

超党派国際法に基づくアジアの海洋の安全のために議員連盟(国際海洋議連)」が今年2月に発足。

古屋圭司衆議院銀が会長に就任された。

実は来週講師で呼ばれ発表する。

太平洋に迫る中国の存在をどのように表現したら良いか。

中台の外交関係のある島嶼国にEEZを入れてリストしてみた。

まず中国と外交関係にある8カ国

ミクロネシア連邦(290万)

フィジー(130万)

バヌアツ(70万)

トンガ(70万)

サモア(13万)

パプアニューギニア(300万)

クック諸島(NZ)(200万)

ニウエ(NZ)(40万)

EEZは合計で 1113万km2。日本の2倍強。

次に台湾と外交関係にある6カ国

マーシャル諸島(200万)

パラオ共和国(60万)

キリバス共和国(350万)

ツバル(70万)

ソロモン諸島(130万)

ナウル(30万)

EEZは合計で 840万km2で日本の2倍弱。

紛争海域を抜かせば中国のEEZは90万㎢に満たないらしいから太平洋は魅力的だ。

しかし、中国が狙う太平洋に米、仏が広大なEEZ保有していることも忘れてはならない。

太平洋にある米国EEZ(600万)

太平洋にある仏国EEZ(680万)

太平洋島嶼国が自らの力では開発も管理もできない海洋をどうするか?

日本は島嶼国の主権的範囲と、日本の管轄権外の話として扱ってよいのか?