中国からの支援が島嶼国の人々を幸せにし、支援する側の中国の人々にも益があれば良いのだろうが、そうとは限らない事が問題であり、それを島嶼国の人々が密かに話はしていても、支援を貰っている手前、あまり大きな声では言わない。
中国の太平洋進出のニュースを追っていたら、クック諸島野党代表の懸念の声が紹介されていた。
クック諸島はニュージーランドの自由連合協定を締結するが、最近は活発に自らの選択で2カ国外交関係を発展させている。そんな中でも中国の支援を多く受けており、時たまニュースに出て来たので気になっていた。何よりも日本の約半分の200万㎢のEEZを保有するが、これが国土の8500倍に値する。人口はたった2万人。自らこの広大なEEZを開発する事も守る事も不可能だ。
最近は漁業大臣の汚職も発覚したばかりだ。
Cook Islands Democrat Leader Critical Of Moves to Cozy Up To China
http://www.pireport.org/articles/2017/05/01/cook-islands-democrat-leader-critical-moves-cozy-china
<下記意訳です。>
クック諸島野党民主党の党首Tina Browneは、クック諸島はあまりにもニュージーランドから離れてしまった。もとの場所に戻るべき、と言う。
私たちは中国からの安いお金に盲目になっている。でもそのお金は実は高くついている事に気づくべき。
私たちは中国の頭を下げる事を容易にする。なぜなら彼らは容易にお金をくれるし、それだけでなく働いてもくれるから。
そして残るのは大きな借金と、後で修理が必要な建物ばかり。
私たちは、ニュージーランドやオーストラリアとの関係を強化すべき。
私たちは怠けすぎている。中国人が働いている間私は会議やセミナーに出ているだけ。
それに外国人に奪われた職を取り戻し、海外に移住したクック諸島人を呼び戻さなければ、10年、15年後クック諸島は外国人の島になってしまう。
クック諸島、しばらく行っていないが、クック諸島の人々はニュージーランドにオーストラリアの至る所にいるのは日々目にしている。母国の人口より多い人々が海外で暮らしているのだ。