太平洋島嶼国を仕事にすることになって、体系的に学びたいと1997年に青学にいらした渡辺昭夫先生の門を叩いたところ、ボーナスが。
国際政治学者、永井陽之助先生のゼミに参加する事ができたのである。
そして永井先生の小国論を初めて知って、それは宝箱を、宝島を見つけたうような驚きと喜びであった事は、あれから20年経つ今でも覚えている。
笹川会長に言われて、渋々始めたこのブログも8年近く継続し、アクセスが増えるだけでなく、隅々まで読んでくださっている方も、そしてそれが若い人たちであることも、最近知ることとなった。
で、太平洋島嶼国の細々とした事も重要なんですが、やはり理論が必要で、必読書として『時間の政治学』永井陽之助著をあげておきたい。
笹川平和財団に出向していた国交省のクワ何とかさんという官僚から「パラオが政府として決めた海洋サンクチュアリ法案ですから支援するのは当たり前です。」と真剣に言われた時、目眩がした。こうやって書いているだけも目眩がする。UNCLOS無視、海洋資源科学無視、の法案だ。
小国の行動形式を何も知らずに(別に小国に限ったことではないが)事業を行うことの恐ろしさ、怖さ、だ。
日本外交にとってますます小国の意味は大きくなる。中国はよく知っているだろう。その意味を。