『プロパガンダ教本』エドワード・バーネイズ著。中田安彦訳。 成甲書房。(2010年) 前から気になっていた本である。 なーんだ、という感想と共に、アメリカはすごい、とも思った。 まずはこの本、訳者前書きと後書きを先に読むべき。 広告屋のバーネイズが、第一次世界大戦で利用した「プロパガンダ」の悪評を克服するために、大衆にプロパガンダをプロパガンダするために書かれた本なのである。 だから、都合の悪いことは書かれていない。 プロパガンダの正当性が強調されている。 アマゾンの書評などと見ると、絶賛しているのだが、彼らはまんまとバーネイズのプロパガンダに乗せられた人々である。 この本が出たのが1928年。米の全国民がプロパガンダをバーネイズ流に理解した米国の情報戦は強い!もう日本はすでにこの時点で負けていた、のかもしれない。