ベトナムの違法業船が太平洋で後を絶たないようである。
ニューカレドニアまで進出しているのだ。
海洋監視能力がゼロに近い太平洋島嶼国ではフランス海軍やオーストラリア海軍が取り締まるだけ。
だから仏領ニューカレドニアの件がニュースになるのは取締っているからで他の島嶼国は野放し状態なのであろう。
Vietnam poised to curb blue boats bound for New Caledonia
10 January 2018
New Caledonia jails Vietnamese poachers
6 December 2017
https://www.radionz.co.nz/international/pacific-news/345578/new-caledonia-jails-vietnamese-poachers
French Navy intercepts two more blue boats
1 December 2017
ベトナム政府も無策ではいけないとの認識はあっても、ベトナムの農林省副大臣は法律をベトナムの漁師は無視するし、中国の南沙諸島進出で漁業資源が減っていることが原因、という。
怖いのはこのブルボートと呼ばれる違法漁船は、領海内でナマコをとっていることだ。
太平洋島嶼国、無人島がもしくは人口の少ない島が、即ち監視体制のない島が山ほどある。
北朝鮮が家電を根こそぎ盗んで行った日本の離島を思い出して欲しい。
彼らが武器を持っていたり、病気を持っている可能性もある。そんな違法業船に対処できるだけの取締能力はない。少なくともパラオにはなかった。
2014年このブルーボートを最初に見つけたのが日本の水産庁の取締船なのだ。
パラオのEEZに山のようにいたのを発見。パラオ政府に報告した。これがきっかけでニュースになり取締が始まった。
違法漁船がいることは太平洋島嶼国や豪州の関係者は多少知っていたようだ。しかし取締能力がない。余計な危ない仕事が増える。だから放っておくのである。
水産庁に取締船本部ができることだし、今年の島サミットに向け具体的支援を提示できないだろうか?