やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

河野外相の外交演説とインド太平洋戦略

河野外相の外交演説にインド太平洋戦略がより明確の述べられていたので、記録だけしておきたい。

このインド太平洋戦略に昨年の議連講演会以来、太平洋島嶼国、もしくはオーストロネシア語族の視点から関わる立場となったからだ。

外交演説

http://www.taro.org/2018/01/外交演説.php より

そして、六つ目の重点分野として、「自由で開かれたインド太平洋戦略」をしっかり推進してまいります。

 法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序は、国際社会の安定と繁栄の礎です。特に、アジア太平洋からインド洋を経て中東・アフリカに至るインド太平洋地域は、世界人口の半数以上を擁する世界の活力の中核です。インド太平洋地域の自由で開かれた海洋秩序を「国際公共財」として維持・強化することは、この地域のいずれの国にも分け隔てなく安定と繁栄をもたらすはずです。

 私自身も、多くの機会に、関係国の外相に直接この戦略を説明し、賛同を得ました。この戦略を具体的に推進するため、第一に、航行の自由、法の支配等の普及・定着、第二に、国際スタンダードにのっとった質の高いインフラ整備などによる連結性の向上等を通じた経済的繁栄の追求、第三に、海上法執行能力の構築支援等による平和と安定の確保、この三つを柱として進めていきます。

下記の3点が太平洋島嶼国にとって、すなわち今年の島サミットにも重要だ。

第一に、航行の自由、法の支配等の普及・定着、

第二に、国際スタンダードにのっとった質の高いインフラ整備などによる連結性の向上等を通じた経済的繁栄の追求、

第三に、海上法執行能力の構築支援等による平和と安定の確保

河野外相のブログも太平洋島嶼国の視点から気になる記述があったので明日取り上げたい。