やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

1992年PEACESAT仙台会議での笹川堯政務次官挨拶と私が書いた笹川良一名誉会長のメッセージ

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笹川堯郵政政務次官(当時) 私はお話しした事もありませんが25年前、仙台会議に駆けつけていただいた事を感謝しています。
 

ありました!前回書いたブログで触れた 笹川堯政務次官挨拶。 笹川議員はハワイまで訪ねていたのだ。 笹川陽平運営委員長(当時)から「(笹川堯政務次官が)笹川平和財団のせいで動き回されてる、と言ってたよ」と伺った事がある。

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笹川堯政務次官挨拶原稿、PEACESAT仙台会議、1992年2月 春のいぶきに色どられた仙台に皆さまをお迎えできたことは、私の最も光栄とするところであります。

さて、私は、今月初め、ハワイ大学のピースサット本部を訪れ、ゴーズ3衛星を経由して、太平洋各国の方々と話をしました。その声の明瞭さは、まさに隣町の人とはなしているような感じで、まさに、「太平洋地域は一体である。」ことを実感しました。

20年前という衛星通信の黎明期に、太平洋地域の平和と繁栄を願いピースサットプロジェクトを始めたことは、大いに賞賛されるべきであります。 しかしながら、ピースサットへの今日への道のりは必ずしも平坦なものであったとは聞いておりません。

太平洋各国の皆さまや、ダニエル・イノウエ上院議員、米国政府の尽力でピー スサットが再出発できたと聞きました。それを祝う式典が、 今月11日にハワイ大学で盛大に開かれたことは、誠に慶賀にたえないところであります。

私は、ピースサットの通信プログラム表に深い感銘を覚えました。このプログラム表は太平洋地域の経済社会の発展と繁栄、人々の幸福追及のため、何が必要かを真剣に考えられ た方々のボランティア精神と英知の賜物だと思います。 わが国は、ピースサット計画とタイアップし、これからの太平洋地域の発展に衛星通信がどのような貢献ができるかを探求する衛星通信実験「パートナーズ計画」を始めます。

わが国の宇宙開発がここまで発展できたのは、米国はじめいろいろな国々との 協力の賜物であることを私は肝に銘じ、宇宙開発の成果をあまねく世界に普及するという「国際宇宙年」にふさわしい国際協力を行っていきたいと考えております。

最後に、ここに集う私たちが、このシンポジウムに英知と夢を結集し、ピースサットの輝かしいトーチを、21世紀の世代にバトンタッチできることを祈念して、私の挨拶といたします。

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1992年のPEACESAT仙台会議へ向けた笹川良一名誉会長のメッセージもありました。 ドラフトしたのは勿論私だ。 今読むとつまらない内容だ。あの頃、笹川良一氏がどんな人物か全く知らなかったのだ。知っていればもっとウィットに富んだ内容にしていたのに! それにしても26歳で良くやったな、と自分で感心。