やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

組織疲労と組織の腐り方(エア・パワー研究4号、沼上幹)追記あり

月刊正論5月号に中国のパラオ進出を書いておきながら、中国のことが全くわかっていない。

同志社大学には浅野亮教授という中国研究で有名な先生がいる。

聴講で浅野先生の授業を覗かせていただいた。

最初に配られたのが「組織疲労と組織の腐り方」(エア・パワー研究4号、沼上幹

航空自衛隊幹部学校のジャーナルに掲載された論文である。

なんだか聞き覚えのある組織の腐り方だ。

興味深かったのがドイツ軍と米軍の比較。ドイツ軍が優秀だったのは目標を示してあとは自由裁量だったから。米軍は指揮系統が2重3重。しかも文書管理がドイツより厳しかった。ちょっと意外だ。

ヒトラーは組織運営をどこで学んだのであろう?

浅野先生の講義はまだである。この「組織疲労と組織の腐り方」と中国がどのように関連してくるのだろう?

大学の授業の守秘義務がありますので、授業内容はこのブログには書きません。同志社大学に入学して浅野先生の授業を受けてください。

追記

浅野先生、有名なんですね。この何気に書いたブログがすごいヒットがあり。。

「大学の授業の守秘義務」なんてあるわけ。。

ドイツ軍の自由裁量主義はプロイセンの伝統なのだそうだ。逆に1942年のヒトラー暗殺未遂以降、この伝統はヒトラーによって葬られた。すなわち1000人以上の軍隊を動かすにはヒトラーの許可が必要とか、色々、、 そして米軍は時系列で動くたどたどしい軍事運営だったが、それに負けた日本軍はなんだったのか。。