やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて30年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

島サミット:オーストラリアの太平洋支援は現状維持

China not a factor in Australia's Pacific aid - Bishop

https://www.radionz.co.nz/international/pacific-news/357036/china-not-a-factor-in-australia-s-pacific-aid-bishop

今度はオーストラリアの対太平島嶼国支援。

コメンテーターと称する学者が豪州の太平洋島嶼国への援助は、中国への対応とやかましくいう中で、ビショップ外相は反論。

「太平洋島嶼国は常に優先度が高い地域であるし、2013年にもオーストラリアの太平洋島嶼国への影響とコミットメントは主張してきましたよ。その頃コメンテーターは中国の影響なんて言ってませんでしたけどね」

ビショップ外相は正しい。

2013年は既に中国の安全保障面での影響は認識されていた。知らない、語らなかったのはメディアとコメンテーターと称する学者だけだ。

日本は? 日本政府の太平洋島嶼国支援は中国の太平洋への進出を睨んで!とメディアは騒いでいたよね。政府見解としては出ていないが。

豪州の場合は「認識」が明確にパブリックになってきた、というだけの事であろう。豪州は政治家がほぼ丸ごと中国の毒饅頭を食わされていたようだが、さすがに外務省、国防省始めインテリジェンスは中国の影響に気づいていた。これはキャンベラ通いをしていた私の現場認識だ。

豪州のODA全額が $US3.1 billion(約3千億円)でその約30%の$US970 million (1千億円)が太平洋に。