やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

島サミット:タヒチの核実験関連地所返還される

島サミットのカウンターパートである太平洋諸島フォーラムに正式メンバーとなったニューカレドニアとタヒチ(仏領ポリネシア)。この動きも重要である。 対太平洋島嶼国政策は、対米英仏政策でもあるのだ。 マクロン大統領のニューカレドニア訪問はフランスのインド太平洋戦略の一貫として大きな変換点となったようである。 タヒチも大きな土地が地元政府に変換されるとのニュースだ。 France returns army land to Tahiti https://www.radionz.co.nz/news/pacific/357003/france-returns-army-land-to-tahiti フランス軍が原子力関連(Atomic Energy Commission)で使用していた土地をタヒチのローカル政府に返すとのこと。フランスが核実験を終えたのは1996年。 0.5ヘクター の Faaa と 5ヘクター の Mahina。 ウィキで調べたらこの2地域。本島の大きな土地ではないか!

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 マヒナ

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 ファア

タヒチは1880年にフランスに併合された。 で、タヒチの独立運動を文化的、精神的に喚起し支援してきたのがタオテ・シノトこと昨年亡くなられた篠遠善彦博士なのである。