ストラスブールのクリスマス襲撃事件
パリからフランクフルトに向かう電車がストラスブールの近くで停車した。セキュリティのためというアナウンスであったが後で同時刻にクリスマス襲撃があった事を知った。
ドイツのクリスマスマーケットも怖くて近づかない方がいいかしら、と滞在先の旧東ドイツの地元の人に聞いたら
「移民はみんな仕事を求めて旧西ドイツに行くから大丈夫。旧東ドイツにいる移民は地元に溶け込み、テロなど行う人たちではない。それにフランスとドイツの警察能力はドイツの方が断然上だからね。安心してクリスマスマーケット楽しんで」 と。
旧東ドイツのことも何も知らない。今回の滞在先が旧東ドイツであったことさえ知らなかった。壁はベルリンあたりにあるものと思い込んでいたのだ。
壁が取り除かれて30年近く経つが両側の違いはさらに大きくなっている、という。
まずはソ連時代に社会投資がほとんどされて来なかったことによる格差。人的資源にも格差があるようで同じドイツ人が東西でいがみ合っている場面も聞いた。
そこにさらに旧西側そして世界の自由市場主義による土地、基幹会社の買い占めが始まり、土地の値段が上がり旧東ドイツの貧しい人たちが家に住めなくなった。
加えて、自由市場主義者が買い取った会社経営がうまくいかなくなると、その会社を閉鎖。多くの失業者が生まれる事に。
ドイツも日本と同様若者の人口が少なく、労働者が足りない。だから移民を受け入れるのだ、という。。「失業者は?」と聞こうと思ったがやめた。多分日本と同じ状況なのかもしれない。
旧東ドイツに関する研究も色々あるのだと思う。今回の旅の直接の目的ではないが、時間のある時に探して読んでみたい。
そうそう、ドイツの軍事人への対応。聞き方がまずかったのか、あまり市民が関心がないのか、収穫はほぼなかった。
「日本と同じよ。市民は軍人を嫌って若者も軍人になろうとしない。NATOに参加するだけ。トランプが予算を増やせというけどとんでもない。彼らが戦争で勝って軍隊を潰したのに今更何よ。」とこれは人類学者の意見なので、専門家の意見も聞きたい。