やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

第1回日仏太平洋政策対話の開催 ー何もわからない外務省の報道

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日本の太平洋島嶼国政策を進めている薗浦健太郎内閣総理大臣補佐官(国家安全保障に関する重要政策担当)と。

第1回日仏太平洋政策対話の開催 | 外務省
本5日,東京において,髙田稔久外務省太平洋島嶼国地域担当大使はドゥジャン・ドゥ・ラ・バティ・フランス欧州・外務省太平洋共同体(SPC)・大洋州地域環境計画(SPREP)担当大使兼南太平洋地域担当常任書記(M. Herve DEJEAN de la BATIE, Ambassador, Permanent Representative for Pacific Community and Pacific Regional Environment Programme, Permanent Secretary for South Pacific, France)との間で第1回日仏太平洋政策対話を行いました。

 

上記は外務省の報道だがこれだと何もわからない。さすが外務省!

このブログで散々取り上げて来ましたが、世界第二位のEEZを持つフランス。そのEEZの97%はインド太平洋にある領土で形成されている。太平洋には70%近いEEZがある。フランスがこのインド太平洋政策で熱い視線を送るのが日本である。豪州もニュージーランドも英仏の敵対の歴史を超えたとしても余り頼りにならないのだ。

仏領のニューカレドニアは独立問題で揺れている。勿論背景には中国がいる。これが豪州の外交官から得た情報だ。仏領ポリネシアも中国の軍事基地となっている。南極が目の前だ。

 

上記のドゥジャン・ドゥ・ラ・バティ・フランス欧州・外務省太平洋共同体(SPC)・大洋州地域環境計画(SPREP)担当大使兼南太平洋地域担当常任書記。

SPREPは中国ドップリのサモアにある。SPCはニューカレドニアだ。日本はSPCの支援を強化すべきだ。フランスの足下は弱い。

具体的にすぐ出来る政策として下記3点を提案する。

1.違法操業取締

2.50%を超える青年層の失業対策

3.SPC始めフランスの対太平洋政策強化。(例 海洋資源開発・管理)