2つ目の博論を始めるきっかけの一つが空海だった。
1つ目は?
秋篠宮殿下のお言葉である。
青学の渡辺昭夫先生の下で2つ目の修論を国際政治学で、太平洋の情報通信と日米関係をテーマにまとめた後だ。博士をやらないとダメだと強く押してくれたのがハワイ大学のノーマン・オカムラ博士。かなり躊躇していたころ、沖縄で開催された太平洋科学会議で拝聴した秋篠宮殿下のお言葉で決断した。
正確な表現は忘れたが
「学際、学際と言いますが、専門分野があって始めて学際が成り立つのです。」と。
私の仕事は太平洋を広く、歴史から衛星通信、政治、教育、あらゆる事を扱わなければならず、オールマイティの醍醐味と同時に自分に専門性がない事が気になっていた。
軸足ができて始めてオールマイティに意味ある仕事ができる!
秋篠宮殿下のお言葉は、普段思って来た事を信念に変えてくれたのだ。
実は秋篠宮殿下のお言葉を聞いて最初に思ったのは、皇室の方はこうやって自分の意見を公共の場で主張するのだ、ということだ。これは意外だったし、嬉しいと思ったのを覚えている。
最近秋篠宮殿下のお言葉に関する批評を見る度に、一つ目の博論を始めたきっかけをいただいた殿下のお言葉を思い出し感謝しているのである。
お言葉の記録は見つけられなかったが参加されて記録が宮内庁のウェブにあった。
平成19年6月16日(土)
文仁親王同妃両殿下 ご臨席(アジア学術会議・太平洋学術協会合同シンポジウム)(沖縄コンベンションセンター)(宜野湾市)