やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ハドソン研究所長尾博士のポンペオ演説解説

長尾博士のベトナム語の解説

 

ハドソン研究所でのポンペオ長官の演説

ウィルソンセンターのペンス副大統領の中国批判は日本でもかなり取り上げられたがハドソン研究所でのポンペオ国務長官のペンス演説に畳み掛けるような中国批判はそれほど取り上げられていない。 ハドソン研究所で活躍する日本人、長尾博士のベトナム語の解説が出た。グーグル訳で結構いけるとご本人の弁なので下記にコピペする。誤訳ぽいところもあるけどそのままにしておきます。

(上記のリンクしたベトナムの新聞記事から。追記:長尾博士から日本語版送っていただきました。)

中国に対する明確なメッセージ

長尾 賢 博士(アメリカのハドソン研究所)

先週、マイク・ポンペオ米国務長官がハドソン研究所がニューヨークで開いたイベントでスピーチを行った。このスピーチには明確に3つのことが含まれている。

第一に、ポンペオ国務長官はアメリカ政府の現在の戦略的な優先課題について説明している。スピーチは中東におけるISのバグダディ容疑者殺害と組織の破壊から始まり、それから中国へと話題を続けていった。 このプレゼンの構造は、マイク・ペンス米副大統領がウィルソンセンターで10月に行ったスピーチと同じである。アメリカの政策が中東から中国へと焦点を変化させつつあることをメッセージとして示唆している。

第二にポンペオ国務長官は南シナ海、台湾、香港、、、といった中国にかかわる課題を挙げている。これはアメリカ政府が中国に対する際の優先課題を挙げたものだ。

第三に、この状況が今後、より激しくなるとみられることだ。バラク・オバマ政権時代にも中国をすでに挑戦者だとみていたが、ドナルド・トランプ政権になって、徐々に、中国を挑戦者でアメリカに対する直接のライバルだとみる見方を強調するようになっている。

これらのメッセージからみて、米中対立は近い将来もっと激化するのが確実な情勢であり、それゆえに世界は米中の紛争がエスカレートする事態に備えなければならないのである。

米中、日米関係。保守に強い渡瀬先生の評論も参考にしている。長尾先生はまさにハドソンのど真ん中にいて貴重な視点だと思う。 トランプ批判しかできない左翼学者の意見を読むのは(ほぼ)時間の無駄だと思っている。 私の視点は太平洋島嶼国から見た米国だ。実は一つ目の博論は米国の衛星通信政策を書いています!