やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

それでもマグロを絶滅させたい人のために

f:id:yashinominews:20190318081909j:plain
 
 昨日、FBF が「マグロは絶滅危惧種」と書いたウォールをシェアしていたので、未だにそんな馬鹿な事を言っているのは誰だ?と思ったら大学の教授であった。ジェトロ退職者のようで水産業はド素人らしい。
 
「何言ってるんですか?マグロの卵の数知っているんですか?」
「でもここに書いてある。」
と見たら勝川さんだった。私も魚のさの字も知らない頃は勝川信者だった。悪いのは日本!中国欧州のせいにしてはいけない。でもだんだん、勝川さんの議論の隙間が見えてきて、そんな時水産庁のドン宮原さんに出会ってしまったのだ。それで一気に宮原信者に。
 私もあくまで素人だが、そこら辺の素人やジャーナリストとは読んでる資料の量、質、加えて議論の巾も深さも違う、と思っている。
 
 しかし一体、マグロが絶滅危惧種でないことをどう説明したらよいのか?初期資源量やマグロの親子関係、その他複雑系の極りのような水産資源を、素人の私が、もっと素人大学教授に(つまらないプライドだけはありそうなおじさん)どう説明したらいいのか?
 
神はわが声を聞き給う。
出てきたのだ。魚住雄二さんの本が。これは一般人にもわかりやすように書いてあったはず。これから読み返すが、「マグロは絶滅危惧種」と思っている素人はこの本も読んでみて欲しい。それでもマグロを絶滅させたい人はどうぞご勝手に。
 
<ミニミニインテリジェンス講座>
情報収集は少なくとも3点の視点を押さえること。
賛成派 反対派 中立派