日本が、特に日本軍が現地事情や植民の意味をほとんど知らずに戦争に突入して行った事はさまざまな資料を見て、なんとなく理解していた。
この太平洋協会編『ソロモン諸島とその付近 地理と民族』を図書館で手に取り、平野義太郎氏の「序」を読んだ時、それを確信した。序文が書かれたのは1943年6月5日。山本五十六は4月18日に亡くなっている。
ガダルカナル戦は? 1942年8月7日 - 1943年2月7日である。
序文と目次だけ再度読みたいと思ってコピーを貼っておく。
本来であればこの本に書かれているような情報を戦争開始前に把握し、戦争が始まれば現地に赴く兵隊は知っておくべき内容ではないか?
ミャンマーやマレーシアの文献も一度探した事があるが全て1941年以降、すなわち戦争が始まってから出版されているのだ。私の勘違いもしれないが・・
ここで現在のソロモン諸島暴動に話を戻す。何も知らないで外国に手を差し伸べてはいけないのである。当たり前のことを言っていると思うのだが、どうも当たり前ではなさそうだ。ソロモン諸島暴動は今のところ、豪州、ニュージーランドが関与して日米は蚊帳の外のように見えるが、ホニアラの民族紛争の原因は日米が作っている。
ソロモン諸島についてしばらくフォローしたい。歴史を知らずに現代を語ってだめだ。