やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオ国家安全保障戦略解説(10)おわりに

Spaceでも話しました。パラオ国家安全保障局調整官のジェニファー・アンソン女史をお招き出ました。米国ハドソン研究所のワンシュタイン博士もご参加いただきました。

https://twitter.com/i/spaces/1OdKrzEYgPVKX?s=20

 

総括の最後の文書に目新しいことはないと思いきや、実は島嶼国家の特徴である移民経済のことが指摘されている。経済規模が小さく、海で隔離されている島嶼国は国の人口の半分とか、かなりの割合の人々が海外で暮らしている。この安全保障戦略はその海外に住む国民をも視野ん入れているのである。

It seems that there is nothing new in the conclusion of the last section of this document, but it actually points out the migrant economy that is a characteristic of island nations. Small in size and isolated by the sea, some island nations have as much as half of their population, or a large percentage of their population, living abroad. This security strategy also takes into account their citizens living abroad.

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おわりに

私たちは、現在パラオに住む人々、将来の世代、そして海外に住むパラオの人々のために、安全で安心できる、豊かなパラオを作り続けなければなりません。

経済的に安定したパラオは、現在海外で働き、大学に通っている若者たちにチャンスを与え、国内で既に働いている人々には昇進と繁栄の道を開く。

パラオが安全であれば、責任ある正当な投資家、同盟国、パートナーを惹きつけ続けることができます。その結果、パラオの経済は、世界最高水準の医療、教育、機会を提供することができるのです。

経済安全保障の向上、天然資源の保護、サイバーセキュリティの強化、国境警備、国土強靭化、国際犯罪対策、諜報活動の強化は、これまでの努力と進歩から得られる利益と利益を得るための次のステップとなります。

これらは、パンデミック後の現在の環境と状況を克服するための、私たちの現在の道にとって必要なステップなのです。 私たちは共に、より強く、より安全で、より効率的な政府と、より強く、より持続可能な経済を、すべてのパラオ人のために創り上げることができるのです。

A Kot a Rechad er Belau!