やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

アメリカの新しい海洋政策、近日発表予定

2009年6月12日、オバマ大統領は米国の新しい海洋政策を策定すべくタスクフォースを設置し、3ヶ月後には提言をまとめると発表した。

 

米国は2004年に既に海洋政策を発表している。ブッシュ政権はハワイや太平洋島嶼地域に世界最大の海洋保護地域を制定するなど一定の成果をあげたが、海洋資源の具体的運営計画が欠けていた。

 

新しいタスクフォースのリーダーは、NOAA初の女性長官、海洋学者のジェーン・ルブチェンコ博士である。ルブチェンコ博士は1998年以来、クリントン、ブッシュ政権に統括的海洋管理を提言してきたことで知られている。

 

新しい政策は20の連邦機関の声と、140以上の海洋関連法を取りまとめた内容に。沿岸エネルギー開発、漁業、リクリエーション等使用目的別の海洋ゾーニングシステム計画になる見込み。

 

 

参考資料:

 

NATIONAL POLICY FOR THE OCEANS, OUR COASTS, AND THE GREAT LAKES

THE WHITE HOUSE Office of the Press Secretary, June 12, 2009

http://www.whitehouse.gov/the_press_office/Presidential-Proclamation-National-Oceans-Month-and-Memorandum-regarding-national-policy-for-the-oceans/

 

White House task force crafting 'marching orders' for managing waters (Greenwire, 08/24/2009), Allison Winter, E&E reporter

http://www.eenews.net/public/Greenwire/2009/08/24/1

 

(文責:早川理恵子 2009.9.11)