再体験
こどもができて嬉しいこと、楽しいことがいっぱいある。
その一つが、自分のこども時代を再体験できることだ。
人生2倍楽しめたような気分だ。
こどもの時は早く大人になりたい、と考えていた。
でも大人になると、こどものころの方が幸せだったように思い始めた。
道草、いたずら。お人形遊びや色ぬり。アイスクリームの蓋を嘗めたり、カーテンの後ろに隠れたり。指相撲やお手玉、おはじき。
私がこどもの時はちょうど日本の高度成長期で、共働きの家庭だった。公務員の母親はいつも忙しくて、疲れていたように記憶している。自営業の父が時間を見つけては遊んでくれた。
私も、こどもより仕事を優先し「忙しいから後で」と何度言っただろう?
「仕事より家族が優先」と、なかなか日本社会では言えない。
高度成長期時代の後遺症が日本社会にも、私の中にもある。
娘がいつか再体験するこども時代が幸せな思い出になるように、こどもとの時間を優先しよう。