やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

恐怖の親子スキー教室

 

 地球の北半球が夏を迎えれば、南半球は冬である。

 マオリ語も手話も習う学校教育は柔軟で、自然豊かなニュージーランドではスポーツ教育も盛ん。

 週末を利用した「親子スキー教室」の案内が娘の鞄にあった。

 「行きたい~。」

 そりゃあ行きたいよな。

 私、母はウン十年前、高校のスキー部に所属していた。しかし、この年になって骨を折ったらどうしよう。娘が怪我をしないように保護する余裕があるだろうか?と悩んだ末、せっかく世界クラスのスキー場が車で3時間のところに有って、行かないのはもったいないと思い参加を決意した。

 あのギブスのようなスキー靴をはいた時は気が重かったが、雪の上でスキーを滑らすとエッジを効かせながら右左とまだ滑れる事を発見!

 まだズデン、ズデンと転ぶ娘とその友人達に正しい転び方、起き上がり方を教えようとしたのが間違いであった。

 「ほら、こうやって山側にお尻を着いて、スキーを揃える。それからよいしょと起きる。」

 娘達は直ぐに起き上がったが、自分が起き上がれない。どこかの知らない方が手を貸してくれた。

 娘達がハの時で右左とカーブしながら、あっという間に滑れる様になったので、自分はゴンドラで山の上を目指した。と言っても初心者コース。転ばずに戻れた。

 段々自信がついてきて、華麗な滑走姿を娘に見せる事ができた、と思う。