やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

「太平洋青年協議会」太平洋の人口問題と海洋問題 - SIDSサモア会議(5)

2009年コペンハーゲン国連気候変動会議でのクリスティーナオラ(ソロモン諸島)さん。
9月1−4日、サモアで開催されたSIDS. 海洋政策研究財団の寺島常務から声をかけていただき、今後のネットワークの可能性を探る宿題もいただいていた。 今回のSIDSの一つのテーマが"Youth" - 青年。未来を担う世代である。海洋問題始め開発アジェンダはまさに彼らの問題。 しかも太平洋この青年層が人口の半分以上を占める。海洋政策にしろなんにしろ大きな投票数を持つ青年層の理解は欠かせない。 そこで海洋政策研究財団に提案させていただいたのが「太平洋青年協議会」。太平洋島嶼国の国を代表する青年組織の連合体である。事務局をSPC-太平洋共同体事務局に置いている。 1996年に設立されたこの国際組織を作ったのは笹川太平洋島嶼基金なのである。 http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/936 今回のサイドイベントに同組織からクリスティーナ•オラさん(ソロモン諸島)が参加してくれた。私は受け付け係をしていたので、内容はわからなかったが立派にコメントを述べていたようである。 島嶼基金の役割はこの「太平洋青年協議会」という地域組織を産み落とすところまでだった。20年後に成人した子供に出会ったような思いであった。 提案を受け入れていただき、再会(事業として)の機会をいただいた寺島常務に改めて感謝したい。