やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

気になるニュース(2)豪州造船業界はバラ色?

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APRIL 18, 2016 AUSTAL SELECTED AS PREFERRED TENDERER FOR PACIFIC PATROL BOAT REPLACEMENT PROJECT

http://www.austal.com/news/austal-selected-preferred-tenderer-pacific-patrol-boat-replacement-project より

2008年に私がミクロネシア海上保安事業に動かなければ中止となっていたかもしれない豪州のPacific Patrol Boat Program。

新規蒔き直しで豪州の造船産業と関連組織を支えるために新たにPacific Maritime Security Program (PSMP)をスタートする。 豪州の太平洋安全保障政策に影響を与えてしまった! 当方の戯言と笑うなかれ。 豪州政府が新たに用意したPSMP予算はUS$1.5 billion。その中には21隻の新たな監視艇の造船が盛り込まれている。 (30年のメンテ含めて$900 millionということらしい。"21 steel-hulled patrol vessels and through life sustainment over 30 years in a total Government expenditure of up to $900 million')

現在バヌアツで開催されている漁業関係の会議でこの造船を受け負ったAustal Limited がそのデザインをお披露目しました! 造船は西オーストラリアで、メンテはケアンズで、ということらしい。 本件、潜水艦を海外で造る事に反発する地元造船業界対策だった。結果は潜水艦も豪州で、と言う事になったから豪州造船業界はバラ色、ハッピーであろう。 しかし、今まで通り頻繁に故障して監視どころではないかもしれません。わーい(嬉しい顔)

Australia Reveals Design Of New Pacific Patrol Boats Country to invest $1.5 billion over 30 years on maritime security

http://pidp.eastwestcenter.org/pireport/2016/May/05-12-04.htm