なぜか国務省が仕切る米国の海洋政策。
背景にはプロパガンダが得意なPEWがいる。(PEW自身がプロパガンダしています、と言ってます。)ハリウッドとの強力なコネがあるとも豪語してましたが、その一人がレオ・デカプリオ。
Our Oceanはこれが2回目。
こちらにはレオ様が棒読みした原稿があります。
http://www.state.gov/secretary/remarks/2016/09/261983.htm
当方が俳優のデカプリオファンでなければ気に留めていなかったであろう。2014年と2016年のOur Oceanでのスピーチの違い。両方とも原稿を読んでいるのだが2014年の方がより生き生きと語っているのに比べ、今回は原稿から目が話せず演技がこれぽっちもない。俳優なのに!
ファンとしては気の毒でしょうがない。
彼が、米国史上最大のマネロン、しかもマレーシアの政界を揺るがし環境保護という美名の下で行われている犯罪に関与している事は周知の事実である。
参考
Et tu, DeCaprio? デカプリオ、お前もか? - やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa
米国史上最大級の資産差し押さえ事件とディカプリオ、そしてパラオの海洋保護区 - やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa
<デカプリオが語るキリバスとパラオ>
デカプリオのスピーチの中で気に留めた部分は、パラオを訪問した事とキリバスの海面上昇に備えたフィジーへの移民計画や海洋保護区を語っている部分だ。太平洋の海洋保護区チャンピオンであるキリバス、パラオのリーダーのような存在がもっと必要、と主張している。
しかし、このブログで何度も書いているようにこの2国リーダーが語る海洋保護区は、何も保護していない。目的は信託金の設置である。即ちタックスヘブンの新たなスキーム。
参考
海洋保護区は新型投資金融商品? - やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa
海洋環境保護は信託基金運営なり - やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa
<グーグルとアップルの子供騙し>
豪州のビリオネラーに頼まれて太平洋諸島のイロハを教えてあげる機会がなければ、ドローンや衛星、無人船の違法操業監視が子供騙しで、また別の目的(軍産複合体の典型。投資と金儲け)である事は知らずに過ごしていたであろう。
デカプリオの演説中でやけに詳しく述べているのがグーグルがのGlobal Fishing Watchという違法操業監視事業だ。
グーグルが漁業を知らない事をばらしているようなものである。違法漁船が発信器付けてわけない!例え発信器をつけている登録された漁船の違法操業を見つけたとしてその後どうするの?
このように投資と金儲けしか頭にない軍産複合体は、違法操業対策の全容を知らない。「監視」活動は違法操業取締全容の一部でしかない。
<スシ大臣、米国空母と合同パトロール?>
この会議にはインドネシアのスシ大臣も参加していた。
グーグルのGlobal Fishing Watchを知ったら、多分呆れるであろう。スシ大臣が爆破した230隻は発信器がない、グーグルが関知できない違法漁船のはずである。
しかし、米国にも海洋を、漁業を知っている人がいる。下記のニュースではスシ大臣が米空母とインドネシアEEZを合同パトロールする、とある。
日本は米国国防省と太平洋の海洋管理を語るべきだ。
「インドネシアの対中強硬派、スシ海洋・水産相 今度は米国とタッグ組み違法中国漁船を一網打尽へ」
http://www.sankei.com/smp/world/news/160921/wor1609210036-s1.html
おまけ<アップルと米国の海洋政策>
このブログのタイトルにグーグルに並べてアップルを置いた。
Our Oceanを国務省内で仕切るのはCatherine Novelli 事務次官である。担当は経済、エネルギー環境である。もしかして、と思ってwikiにある経歴を見たら2005年から2013年アップルの副社長を勤めている。海洋に関わった経歴は見つからない。
つまり米国はこういう人が海洋政策を担っている、という事だ。
やっぱり米国と海洋政策を語るのであれば、国防省と沿岸警備隊がいる国家安全保障省、そしてNOAAのある商務省ではないだろうか?
そういえば今回の会議に彼らの姿は見えない。