ワシントン条約を巡る環境NGOの象牙保護プロパガンダに関連し、産経新聞の偏った記事を紹介させていただいた。
産經新聞の象牙の記事 - やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa
その後、この件で情報交換をさせていただいている、横浜国立の松田教授と岩手県立大学金子教授から続報をいただいている。
まずは、上記の産経新聞の記事はウェブから削除されているのだそうだ。確認したところ確かに削除されている。
そして、自然研が本件に関してコメントをウェッブに掲載した。でも遅かったのではないでしょうか?それに英語で出さないと、、と思うのですが。プロパガンダをやっているのはナショジェオなどの英文メディアなのだから。
「象牙」の登録事務に関する国際NGOによる記者発表等に対する当センターの見解について
http://www.jwrc.or.jp/cites/infomation/kenkai201610.htm
一般財団法人 自然環境研究センター (理事長 大塚柳太郎東京大学名誉教授)
しばらくアクセスできなかった岩手県立大学金子教授のEIA囮調査に対する報告書も読めるようなったそうだ。
Is Japan’s domestic ivory control inadequate?
Yoshio KANEKO
http://www006.upp.so-net.ne.jp/GGT/GGT-publication.files/page1.files/Japan_ivory_control.pdf
加えてEIAの囮調査の記録もウェッブでアクセス可能。
自然研が書いている様に、確かに誤解を与える対応があったと思うが、少なくとも違法行為を手助けしているのではない事はわかるであろう。
今回は象牙の問題であるが、海洋保護に関しても同様なプロパガンダ、情報操作がNGOやメディアを通じて行われている可能性を知る良い例になるのではないだろうか?
それにしても「証言」の危うさは吉田証言で十分学んでいるはずなのに、なぜ同じ事が繰り返されるのだろうか?
EIAと自然研とのやりとり
https://eia-global.org/press-releases/japanese-wildlife-official-promoted-illegal-ivory-trade
日本語の前半
日本語の後半
それらの英訳
EIAのpress releaseの日本語訳が、トラ・ゾウ保護基金に掲載されている
http://jtefblog.cocolog-nifty.com/blog/files/eia_final_jwrc_ivory_pr_jan_11_japanese.pdf