やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

師の占う 白鳥の歌 四海波

渡辺昭夫先生から「白鳥の歌」のリストをお年賀としていただいた。

全部で七作。すごい! こんなに書いていらっしゃるとは知らなかった。

嬉しい、そして悔しい!

1. 渡邉昭夫編著『21世紀を創るー大平正芳の政治的遺産を継いで』 PHP研究所

2. 大庭三枝編『東アジアの形』千倉書房、終章「東アジアの形」

3. 河野康子・渡邉昭夫共編著『安全保障政策と戦後日本1972−1994:記憶と記録の日米安保』、千倉書房、 序章「『樋口レポート』の歴史的位置づけー研究者として、当事者として」

4. 中村登志哉編著『戦後70年を越えてードイツの選択・日本の関与』一芸社、第1章「戦後70年に思うこと」

5. 国際安全保障学会『国際安全保障』第44巻第3号 2016年12月、所収 

【特別寄稿】 「敗戦後 70 年にして想うこと ――勝者の戦後と敗者の戦後―― 」

6. The Prime Ministers of Postwar Japan.1945—1995. translated by Robert Eldridge.Lexington Books。これは 渡邉昭夫編著『戦後日本の宰相たち』(中央公論社、1995年)の英語版です。

7.拓殖大学海外事情研究所『海外事情』64-10、2016年10月号 所収 「戦後70年の日米関係と沖縄そして北東アジア」

青学の渡辺昭夫先生の門を叩いたのが1997年。あれから20年のお付き合いになる。

私が修論を書き終わった後、笹川陽平会長が島嶼基金の運営委員長を退任されるという、私にとっては危機的状況が発生した。幸い新しい運営委員リストを作成せよ、との指示があったので渡辺先生のお名前をあげさせていただいた。

それから約10年島嶼基金の運営委員長として基金を引っ張っていただいた。

そして、私は渡辺先生が会議中に脳梗塞になられた時、その場にいて救急車に同乗し、虎ノ門病院に向かったのだ。先生はお元気だった。今でも忘れらない風景がある。

病院のベッドに横たわった先生。

若いお医者さん「はい、右手で握ってみて。」

渡辺先生「え、若い女の子の手なら握ってもいいけど。。」

若いお医者さん「・・・」(明らかに不機嫌な表情)

私「こちらは東京大学名誉教授です!」と思わず口走った。

若いお医者さんの対応は少し真面目になった。こういう時「東大名誉教授」肩書きは効果があるのだ。

(この話、本邦初公開。後で削除するかもしれません)

渡辺先生の白鳥の歌をいつまでもお聞きしたい。