やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

太平洋は「北京の湖」と化すのか?(2)台北フィジー事務所閉鎖

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小さい記事だが、台湾の友人から教えてもらい、何となく心に引っかかっている。台北にあったフィジー政府の事務所が閉鎖された、というのだ。

 

 

フィジーの窓口機関が台湾から撤退(産経が日本語で出していた。さすが産経!)

http://www.sankei.com/world/news/170517/wor1705170043-n1.html

 

 

Fiji is closing its representative office in Taipei

The China Post news staff and CNA Wednesday, May 17, 2017

http://www.chinapost.com.tw/taiwan/national/national-news/2017/05/17/497535/fiji-is.htm

 

フィジーにある台湾の事務所に影響はない、という。

 

フィジーは70年代に議論された国連海洋法条約で、島嶼国を代表し、ニュージーランドと共に海洋権益を主張してきた。

南太平洋の十字路と呼ばれるフィジーには国際機関も集まる。

ここが中国に押さえられる事の意味は計り知れない。

6月の国連海洋会議ではフィジーはスウェーデンと共同議長を務める。

 

日本は90年後半にフィジーへの直行便も廃止。当方の旧知のイノケ外相が親日から反日的なっているのも気になっている。