4月に講演させていただいた海洋議連で、中国の太平洋進出に大きな関心が集まった。
もしかして強調しすぎたであろうか?と心配になって調べたところ、強調が足りないほど、しかも第二列島線どころではないほど、太平洋が「北京の湖」になっている事に驚愕している。
今日もバヌアツのニュースで、7月30日の35周年独立記念日に中国から戦艦3隻がお祝いにかけつけるとのニュースだ。バヌアツは一つの中国政策を支援している。
Chinese naval vessels to make goodwill visit during Independence celebrations
Posted: May 22, 2017
Vanuatu and China to mark 35 years of links
19 May 2017
そして長らくバヌアツの国民を悩ませ、14人もの国会議員を汚職で牢屋に送り込んだ空港修復事業。中国係の会社ではなく世銀から約50億円のソフトローンを受ける事になったのだが、落札したのはなんと中国の企業。世銀も承認したという。
Chinese company wins Vanuatu runway upgrade contract
3 April 2017
中国が作った空港の質は大丈夫なのだろうか?そして既に沢山バヌアツに来ている中国人がさらに増える事になって、バヌアツの治安は大丈夫なのだろうか?
これをきかっけに中国の太平洋への軍事的アクセスが増加するかもしれない。
豪州政府はどのように捉えているのか?
基本的にバヌアツは豪州とフランスの縄張りだ。
過去には英仏の共同統治だったバヌアツ。太平洋の中で唯一独立運動の際死者を出したバヌアツ。
そして英国政府の指導で太平洋で最初のタックスヘイブンの国として誕生したバヌアツ。
第二次世界大戦で米軍の後方基地であったバヌアツ。日本との関係は、このタックスヘイブン以外はあまり強いと言えないだろう。